ねえ、博士。ステアリン酸って何なのか教えてくれる？

知りたいくん

カズマ

もちろんだよ。ステアリン酸は、動物や植物に多く含まれている飽和脂肪酸の一種なんだ。飽和脂肪酸っていうのは、脂肪酸の中でも特に安定していて、酸化しにくいんだよ。例えば、牛脂や大豆油、綿実油なんかにたくさん含まれているんだ。

飽和脂肪酸って、どういうものなの？

知りたいくん

カズマ

飽和脂肪酸は、炭素原子が全て単結合で結ばれている脂肪酸のことなんだ。これに対して、不飽和脂肪酸は二重結合を持っていて、酸化しやすい特徴があるんだよ。ステアリン酸は炭素が18個つながっている長鎖脂肪酸に分類されるんだ。

ふーん。それで、ステアリン酸は何に使われているの？

知りたいくん

カズマ

ステアリン酸は、色々な製品に使われているんだ。例えば、医薬品や食品の添加物として使われることが多いんだ。食べ物に入れると、食感を良くしたり、保存性を高めたりするんだよ。化粧品にもたくさん使われていて、クリームや乳液の成分として肌を保湿したり、製品の安定性を保ったりする役割をしているんだ。

知りたいくん

なるほど。じゃあ、ステアリン酸って石鹸とかにも使われるの？

そうだよ。ステアリン酸は石鹸やろうそくにも使われているんだ。酸化しづらくて溶ける温度が高いという特性があるから、石鹸を作るときに使うと、石鹸が固くて長持ちするんだよ。また、ろうそくに使うと、燃え方が安定していて、長時間使えるんだ。

カズマ

知りたいくん

ステアリン酸って安全なの？

カズマ

基本的には安全だよ。飽和脂肪酸の一種だから、特別な危険性はないんだ。ただし、食事で摂りすぎると、エネルギーにならなかった分が皮下脂肪や内臓脂肪になってしまうから、注意が必要なんだ。特に、過剰な摂取は肥満の原因になりかねないからね。

ステアリン酸って、界面活性剤じゃないの？

知りたいくん

カズマ

それはいい質問だね。ステアリン酸自体は脂肪酸であって、界面活性剤ではないんだ。でも、「ステアリン酸×××」という名前の界面活性剤はたくさんあるんだよ。これらはステアリン酸を元にした化合物で、洗剤や化粧品などに使われているんだ。

ステアリン酸の役割って他に何があるの？

知りたいくん

カズマ

ステアリン酸には、他にもたくさんの役割があるんだ。例えば、天然の乳化剤として使われることが多いんだ。クリームや乳液に入れると、油と水がうまく混ざり合って、滑らかな感触になるんだ。また、ステアリン酸は肌に塗ると、水分と油分を逃さない効果があるから、保湿効果が高いんだ。肌の老化防止にも役立つよ。さらに、抗菌作用もあるから、肌や頭皮を清潔に保つためにも使われることがあるんだ。

そんなにたくさんのことができるんだね。ステアリン酸ってすごい！

知りたいくん

カズマ

そうだね。ステアリン酸は色んなところで使われているし、色んな効果があるんだ。だから、身近な製品の成分表示を見てみると、結構見つかるかもしれないよ。知っておくと役に立つ知識だね。

ステアリン酸

ステアリン酸とは？

ステアリン酸は、動物や植物に最も多く含まれる飽和脂肪酸です。
特に牛脂、大豆油、綿実油に多く含まれる。ステアリン酸は長鎖脂肪酸に分類されます。
長鎖脂肪酸は体内で固まりやすいため、過剰摂取は肥満の原因となるが、エネルギー生成や血管障害による脳疾患の予防など重要な働きもある。

抽出されたステアリン酸は、コーティング剤、乳化剤、増粘剤として医薬品、食品添加物、化粧品に使用されている。
また、非常に高い耐酸化性と高い溶融温度を持つことから、石鹸やキャンドルにも使用されている。
また、高い抗酸化作用と保湿性により、多くの化粧品やヘアケア製品にも使用されている。

ステアリン酸の安全性は？

飽和脂肪酸であるステアリン酸に危険性はありません。
しかし、食事で摂取すると、ステアリン酸のエネルギーに変換されなかった部分が皮下脂肪や内臓脂肪になります。

ステアリン酸○○」という界面活性剤がたくさんありますが、「ステアリン酸」は脂肪酸であって界面活性剤ではありません。

ステアリン酸の役割とは？

ステアリン酸は親油性と親水性を併せ持つ天然の油脂・ワックスです。天然の乳化剤として、乳液やクリームの伸び、硬さ、安定性を調整するために使用されます。
また、塗布時に水分と皮脂の両方を逃がさないため、肌の老化防止にも使われる。
抗菌作用もあり、肌や頭皮を清潔に保つために配合されることもある。