グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドとは、パサつきを抑えて柔軟な髪に仕上げ、なめらかな感触を与える
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドとは、カチオン性高分子の一種で、グアーガムという物質に第四級アンモニウム塩の塩化グリシジルトリメチルアンモニウムを加えることで合成されます。
化粧品に使用される場合、帯電防止効果やヘアコンディショニング作用などの目的で広く利用されています。
具体的には、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック、ヘアカラートリートメント、アウトバストリートメント、ボディソープ、洗顔料などの製品に配合されます。
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドはカチオン性高分子であり、毛髪の表面に吸着し、静電気を抑制してパサつきを抑えることができます。
また、濡れた毛髪や乾燥した毛髪の両方に対して、良好な櫛通り性を与えることができます。
これらの特性により、シャンプー、コンディショナー、トリートメント、ヘアパック、ヘアカラートリートメント、アウトバストリートメントなどの製品に配合され、パサつきを抑えて柔軟な髪に仕上げ、なめらかな感触を与えることができます。
また、シャンプー製品においては、カチオン性高分子が可溶化あるいは分散状態で存在し、水で希釈されることで陰イオン性界面活性剤と複合体を形成し、この複合体が毛髪に吸着することによって優れたコンディションニング性を発揮すると考えられています。
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは、カチオン性高分子であり、低濃度でも非常に高い粘度を示します。
また、この成分を含む水溶液はシュードプラスチック性を持つため、高い粘性を維持することができます。
この特性から、シャンプーやコンディショナー、トリートメント、ヘアパック、ヘアカラートリートメント、アウトバストリートメントなどの製品で、粘度を調整したり、製品の安定性を保つために使用されています。
現在のところ、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは安全性が確認されています。
医薬部外品原料規格2021に収載され、20年以上もの使用実績があります。
皮膚刺激性に関しては、ほとんど問題がなく、データもありません。
眼刺激性については詳細なデータはありません。
また、皮膚感作性についても、ほとんど問題がなく、アレルギー性のデータもありません。
グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは大きな分子であり、皮膚浸透性はごくわずかであるため、安全性が確保されています。
現在使用されている方法や配合量において、皮膚刺激性や皮膚感作性が問題になることはありません。
まとめると、化粧品配合量や通常使用下においては、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリドは一般的に安全であると考えられます。
