ステアルトリモニウムクロリドとは、毛髪に吸着し、静電気を抑制してパサつきを軽減し、良好な櫛通りを実現
ステアルトリモニウムクロリドとは、カチオン性界面活性剤の一種で、アルキルアンモニウム塩で、第四級アンモニウム塩のモノアルキル型に分類されます。
この成分は、化粧品に配合される場合、帯電を防止する効果や髪の柔らかさを与えるヘアコンディショニング効果が期待され、コンディショナーやトリートメント、アウトバストリートメント、プレスタイリング製品、カラートリートメント製品などによく使用されています。
ステアルトリモニウムクロリドは、毛髪に吸着し、静電気を抑制してパサつきを軽減し、良好な櫛通りを実現することができます。
一般に、ステアルトリモニウムクロリドは水とイソプロパノールまたはエタノールに溶かし込むことができるため、この成分が含まれている場合、成分表示名に水とエタノールまたはイソプロパノールが一緒に記載されていることがあります。
毛髪を柔らかく仕上げる効果を持つステアルトリモニウムクロリドは、コンディショナーやトリートメント、アウトバストリートメント、プレスタイリング製品、カラートリートメント製品などに一般的に使用されています。
現在、ステアルトリモニウムクロリドは医薬部外品原料規格2021に収載され、外原規2021規格の基準を満たしています。
さらに、20年以上の使用実績があります。
また、皮膚刺激性および眼刺激性については、試験結果により、濃度4.48%以下の皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性も軽度であることが報告されています。
さらに、皮膚感作性(アレルギー性)については、ほとんどないことが確認されています。
これらの試験結果から、通常の化粧品配合量および使用法においては、一般に安全性に問題がない成分とされています。
ただし、皮膚刺激性については、濃度79.2%の場合でも3分間の皮膚塗布では刺激がないことが報告されていますが、試験においては濃度4.48%では中程度、濃度0.448%では軽度の皮膚刺激が報告されており、非刺激から中程度の皮膚刺激を引き起こす可能性があるとされています。
ただし、医薬部外品においては、リンスなど洗い流す製品では濃度5%までの配合が許容され、皮膚に塗布する製品では濃度1%までの配合が許容されています。
さらに、ステアルトリモニウムクロリドについては、濃度4%以下および現在の使用法で安全に使用できることが報告されており、適切な使用量を守る限り、安全に使用できる成分と考えられます。