加水分解コラーゲンとは、なめらかさとツヤを向上させるヘアコンディショニング作用

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カズマ
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「加水分解コラーゲン」とは、コラーゲンを酸や酵素などで分解して作られる物質のことなんだよ。

それって何に使われるの?
知りたいくん
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カズマ
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加水分解コラーゲンは、主にヘアコンディショニングの改善やツヤを与えるために、トリートメント製品やヘアカラー製品、コンディショナー製品、アウトバストリートメント製品などに使われるんだ。

カズマ
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加水分解コラーゲンには、分子量が8000以下の加水分解性タンパク質が含まれていて、水に溶けやすく、分子量が小さいほど吸湿性や皮膚浸透性が高くなる特徴があるんだよ。

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知りたいくん
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医薬部外品表示名

たん白加水分解液、加水分解コラーゲン塩酸塩、加水分解蛋白質、加水分解プロテイン、コラーゲン加水分解物、ポリペプタイドとも呼ばれる

部外品表示簡略名

水解コラーゲン液、水解コラーゲン液-3、水解コラーゲン末などなど

INCI名

Hydrolyzed Collagen

配合目的

保湿、手触り向上、コンディショニング など

基本情報

コラーゲンを酸、酵素などで加水分解して得られる加水分解物。

加水分解コラーゲンは、分子量8000以下の加水分解性タンパク質であり水への溶解度が高く

分子量が小さくなるほど吸湿性や皮膚浸透性が高くなる特徴があります

加水分解コラーゲンの中には、コラーゲンの最小基本単位である「Gly-X-Y」配列を保持するトリペプチド(分子量約280)を多く含むものがあり、「Gly-X-Y」配列を主体とする「コラーゲントリペプチド」は特に高い皮膚皮膚浸透性を有するという特徴がある。

効果

  • 皮膚表面の水分を保持し、角質層の水分量を増加させることによる保湿効果
    角層水分量の増加による保湿効果の前提知識として、皮膚の最外層である角層の構造と役割、天然保湿因子と水との関係について解説します。外界と直接接する皮膚の最外層である角質層は、レンガやモルタルのような構造をしており、角質層の間は天然保湿因子を含む細胞間脂質で満たされていて、水分を保持する機能を果たしています。この構造により、外部からの物理的・化学的な影響から体を守り、体内の水分の過剰な蒸発を防ぎ、一定量の水分を保持することができます。角質層で水分を保持する天然保湿因子(NMF)は、低分子で水溶性の物質です。アミノ酸、有機酸、塩の集合体として存在します。

    角質層は、水分量が10~20%の間で自然に柔軟性を持ち、水分量が10%以下になると角質層のひび割れやざらつきが生じるとされています。角質層の水分量は、皮膚表面の性質を決定する大きな要因であることが知られています[7b]。このような背景から、肌荒れやバリア機能の低下により角質層の水分量が少ない場合、皮膚表面に水分を含む膜を形成して皮膚の蒸発を防ぎ、角質層の水分量を増やすことは、乾燥肌、カサつき、肌荒れを予防・改善する重要なアプローチと考えられています。乾燥肌、カサカサ肌、荒れ肌を予防・改善する上で重要なアプローチのひとつと考えられています。
  • 潤滑性による質感の向上
    潤滑による感触の向上については、加水分解コラーゲンが吸湿性・保水性を持ち、滑らかな感触を付与することから、感触向上のために使用されています。
  • なめらかさとツヤを向上させるヘアコンディショニング作用
    まず、滑らかさやツヤを向上させることによるヘアコンディショニング作用の前提知識として、髪の構造と髪のダメージとその原因について説明します。毛髪の構造は、キューティクルという厚い保護外膜があり、5~10層が重なり合った平らな鱗状の構造で表面を覆っています。キューティクルは、紡錘形の細胞で構成されています。この3つの構造を接着・結合しているのが細胞膜複合体(CMC)で、これが毛髪内の保湿、浸透、成分拡散の主要な経路となっています。これらの毛髪構造の中で、キューティクルは摩擦や引っ張り、曲げ、紫外線などによる物理的・化学的劣化に耐え、その配列が毛髪の外観や感触の特徴に関与している。一方、キューティクルは、シャンプーや日常のお手入れなどの物理的要因や、ヘアアイロン、染毛・脱色、パーマなどの化学的要因によるダメージには強いものの、繰り返し繰り返しダメージを受けることで劣化し、やがてキューティクルのほつれや毛髪繊維の弱化につながる。このような背景から、傷んだキューティクルを平らにしてツヤを出すことは、髪の見た目や手触りを良くするための重要なアプローチのひとつと考えられています。加水分解コラーゲンは、髪にツヤや滑らかさ、くし通りの良さを与えることが知られており、ヘアケア製品に配合されています。

主にこれらの目的で、スキンケア製品、メイクアップ製品、化粧下地製品、ボディ・ハンドケア製品、シート・マスク製品、シャンプー製品、コンディショナー製品、トリートメント製品、アウトバストリートメント製品、洗顔料、クレンジング製品、ボディソープ製品、ヘアカラー製品、ヘアスタイリング製品、ネイルケア製品、ヘアカラー製品など、ヘアスタイラー製品、ネイル製品、バスソルトなどに使用されています。

安全性

加水分解コラーゲンの現在の安全性はどうなっているかは

  • 医薬部外品原料規格2021に収載されており、外国基本規格2021の基準を満たす成分であることが記載されている
  • 40年以上前から使用されている
  • 皮膚刺激性 なし
  • 眼に対する刺激性 無視できる – 極めて小さい
  • 皮膚感作性(アレルギー性): なし
  • 光毒性(フォトイリテーション): なし
  • 光感作性: なし

    これらの結果から、一般的に化粧品の処方や通常の使用において安全な成分であると考えられています。
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