ラウラミドプロピルベタイン~低刺激な優しい洗浄成分
ラウラミドプロピルベタイン
ラウラミドプロピルベタインは「両性イオン界面活性剤」として知られ、主にシャンプーやトリートメントなどの洗浄剤によく使われています。今回は、この成分の安全性に着目し、その作用・効果・効能、毒性、皮膚刺激のリスクなどについて詳しく解説します。
ラウラミドプロピルベタインは、高級脂肪酸のラウリン酸と脂肪酸のアミドアミンを合成して得られる両性界面活性剤です。医薬部外品として使用される場合は「ラウリン酸アミドプロピルベタイン液M」と呼ばれるが、成分はほとんど同じである。両性界面活性剤の特徴として、pH値の変化によってイオン特性も変化するが、ラウラミドプロピルベタインは塩基性領域では両性界面活性剤の状態を維持し、酸性領域では陽イオン界面活性剤となる。
ラウラミドプロピルベタインを含む製品は、主に洗い流すタイプの化粧品(リンスオフ化粧品)に見られる。また、シャンプーやコンディショナーなどのヘアケア製品にも、ヘアコンディショニング効果を期待して頻繁に使用されている。国際的な調査によると、ラウラミドプロピルベタインを含む製品は227品目あり、そのうち洗い流すタイプの化粧品は218品目であった。乳幼児用化粧品への使用例はないが、入浴時に乳幼児と接触する可能性があるため、安全性には注意が必要である。
本成分の効果・効能としては、陰イオン界面活性剤との併用による起泡・洗浄効果、他のイオンによる刺激緩和効果、可溶化効果、ヘアコンディショニング効果などが挙げられる。特に、陰イオン界面活性剤と併用することで、起泡性や洗浄性が向上し、製品の完成度が高まります。
安全性については、ラウラミドプロピルベタインが2006年に海外の基本的な規制基準をクリアし、医薬部外品として承認された。ヒト試験で皮膚刺激が少ないことが確認されているが、使用濃度は0.07%以下の範囲でなければならない。高濃度で使用した場合の安全性は不明なので、慎重に使用する必要がある。